近年は、年金問題はじめ、充分なアカウンタビリティが果たせなくなっています。「of the people, by the people, for the people」という中で、日本は中央集権国家により「by the people」の箇所を忘れてきたかもしれませんね。今後は、このアカウンタビリティを果たせる規模にするうえでも、分権への流れは必然だと感じています。国がすべきこと、地方自治体がすべきこと、地域がすべき役割を明確にしていくべきだと考えます。以前の「ガバメント」から「ガバナンス」へとニュアンスが変わってきていることもあり、地方分権を進めるチャンスの時代も到来しています。それを強く出して、京都でモデルをつくっていただければ、と思います。
「まじめに」とは、市民ときちんと向き合って、そして市民を巻き込んで選挙をすることです。マニフェストをしっかりと作って、市民とお約束をすることも大事。誰かが作ったおみこしに乗って踊るだけの選挙では、市民の共感は得られません。まじめな選挙を経れば、まじめな市長になります。選挙において、市民の思いを一身に負うような経験をすれば、そういった身体になります。市民を裏切れません。 具体的な施策としては、救急医療体制の整備。命を守るのが、自治体で最も大事な施策です。市内どこに住んでいても、命が守れるシステムづくりを目標にすべきです。古い歴史の町が、救急医療で新しい歴史を作る。確かに、お金はかかります。人材を集めることも必要です。選挙の時から市民を味方につけていけば、実現はむずかしくないでしょう。
京都が向かうべき舞台は、世界。
末吉興一
(外務省参与 前北九州市長)
市長は「志(こころざし)」「郷土愛」それに「忍耐力」が大事です。それに公約は長期構想とその実行策まで示して訴えて欲しいものです。 私の経験から、政策実行部隊の強化が何よりも必要ですね。現在、各都市は従来型の縦割り行政を「都市経営」型行政に変えることに苦心をしています。 優れた学者と経営者を輩出している京都です。遠くからみればうらやましい限りです。この方々の知恵と経験を都市経営に生かされてはいかがですか。 私は京都にはぜひ、人材育成に力を入れて欲しいです。人材育成は、大学だけではありません。京都ほど研究者が沢山いるまちはありません。それを生かし、映画や料理、演劇など様々な豊かな資源を生かし世界を相手に取り組んでいくことが大事ではないですか。京都が向かうべき舞台は世界です。



