第3回医療と宗教を考える研究会
12月4日(土)、相国寺承天閣美術館において、京都クオリア研究会や京都仏教会や研究者等で共同開催している「医療と宗教を考える研究会」の3回目を開催しました。
今回は、国立社会保障人口問題研究所の西村所長、日本バプテスト連名医療団の山岡理事長、全日本仏教会の戸松事務総長に講演いただきました。
開催の様子が、京都新聞に報道されました。
新提言を門川市長に提出しました
2月16日、京都クオリア研究会では2度目となる提言を門川市長に提出いたしました。
今回の提言は「京都市財政への提言」です。
主な構成は
[提言]
1.地下鉄事業の抜本的見直し
財政再建の鍵を握る地下鉄事業を抜本的に見直す。その際、事業の民間委託や民営化なども視野に入れるべきである。
2.行政サービスの総点検と抜本的見直し
財政再建団体になる前に、自らの手で、優先順位の低いサービスや過剰
サービスを廃止し、必要なサービスの有料化などを含め、京都市が提供
する行政サービスを総点検することを提案する。
で、それらの背景、論拠を整理してお渡しいたしました。
提言の詳細は、以下をご覧下さい。
門川新市長、初登庁
先の京都市長選挙で初当選した門川大作市長が、今日初登庁しました。2兆円を超える赤字を抱え、厳しい舵取りを求められる門川新市長は、生来のポジティブシンキングで現地現場主義を貫き、不祥事の根絶や行財政改革をやりぬく決意を表明しました。
私たち京都クオリア研究会は、少子高齢と環境劣化が進むこれからの時代に、京都市民の誇りを守り、誰もが安心し、暮らすことに感激できる京都市を創るため、市長の大胆で柔軟な政策立案と実行力を求めました。併せて、市民の積極的なまちづくりへの参加がこれから益々求められてきます。京都市の課題やビジョンを市民に判りやすく伝えるとともに、地域主権時代の都市モデルをこの京都から創るため、広範な市民の英知を結集する仕組みを早急につくり上げて欲しいと願っております。
京都市長選、終了。
12年ぶりに新人4人の争いとなった京都市長選挙は、昨日投票が行われ、前京都市教育長の門川大作さんが初当選を果たしました。次点に泣いた弁護士の中村和雄さんとの得票差はわずか951票と僅差での勝利でした。また、投票率は37.82%と前回を0,76ポイントも下回り市民の関心の低さがクローズアップされた格好となりました。
桝本市政の事実上の後継者として第26代市長に就任する門川さんにとって、市政の信頼回復や財政再建など緊急課題への解決が急務となっていますが、京都の職住接近を更に進め「時間密度の高い都市」「生きがいを見つける都市」づくりを進め、京都市民が誇りを持てる都市を実現して欲しいと願っています。
私たち京都クオリア研究会も、魅力ある京都づくりの為に、過日発表した政策提言の具体化に向けて尽力する覚悟です。しかし、その実現には幅広い京都市民の結集が不可欠であり、京都人の知恵、京都人のライフスタイルなどの再評価・再活用も重要であると考えております。
地域主権国家のモデルは京都から!
グッとくるまち京都を創ってください。
リーフレットが完成しました
京都クオリア研究会が、京都のまちづくりに関する提言をまとめたリーフレット「グッとくるまち京都を創ろう」がこの度完成しました!
現在、配布場所などを調整中ですが、「ぜひみたい!」という方は、事務局まで120円切手と送付先を明記の上、事務局までご連絡いただけましたら、お送りいたします。
■京都クオリア研究会
〒604-0845
京都府京都市中京区二条殿町537 萬成ビル6階
株式会社ケイアソシエイツ内
・送付先を明記してください
・120円切手の同封をよろしくお願いします。
首長の手腕
大阪府知事選挙で初当選した橋下徹知事が、今日初登庁しました。橋下知事は、「財政再建を最重要課題として取り組む」と宣言、今後どのような手腕を発揮するかが注目されます。
今月17日に投票が行われる京都市長選挙でも、4人の候補者全員が「行財政改革」をマニフェストに取り上げており、京都市にとっても大阪府のこれからの動きは大変気になるところです。
新人4人による今回の市長選挙は、京都市の将来ビジョンの創造とともに、2兆円にのぼる負債の解消にどう努めるかなど、その舵取りを決める重要な選挙ですが、市民の関心は未だ高いとは言えない状況です。4人の候補のマニフェストを是非読み比べていただきたいと願います。
お寄せいただいた意見から
事務局です。京都は冷たい雨が降っています。
さて、本日もお寄せいただいたお手紙をご紹介させていただきます。今回も、上京区のOさんから、丁寧に書かれたお手紙を頂戴しました。
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■Oさん(上京区)
謹啓 あらためて申し上げます。 さて、総ては情報データにより処理されるもの、其の事により目標が作られプロセスを考えるべきでしょう。もし情報データが間違っているのなら論理、理論も成り立たなくなる。そこで昨年12月14日の財務省のデーターが間違っているのなら、財務省から説明責任(アカウンタビリティ)をしっかり求めて、訂正と謝罪を投稿しなくては、何の意味もない。何を定義するのかも曖昧でしょう。これが役人の本質である。昨年のごみ有料化の統計も、第三者機関のデータを出しているのなら、数値は受け入れられるが、同じ関係部署のような所から出ている出ているデータなら何か操られているように思う。
四条通りの道路開放データも同じである。京都はメイン道路も少なく四条通りの車を止めると、細い道に車、バイク、自転車も流れていく。とても不便で危ない目にあった。それも、ほぼ成功のように発表されていた。警官があまりにも少なく、ガードマンに権限を与えることが問題でしょう。軽い思いつきで行動をすると失敗に繋がるでしょう。企業では許されないでしょう。生存に関わるからだ。
町家の件についても同じこと。ケラバを設ける政策も現実的に遂行できるか。責任の所在を確かめ決めるべきでしょう。これら総てのことが企業と役人の気楽さの違いの様に思われてならない。
これからの市長は高い理想を発表し実現可能にして貰いたいものだと思います。 敬具
大阪府知事選 橋下氏当選
京都市長選挙の前哨戦としても注目された大阪府知事選挙は昨日投票が行われ、弁護士でタレントの橋下徹氏(自民府連推薦、公明府本部支持)が、他の候補を大差で下し、初当選しました。投票率も48、95%と大阪市民の関心の高さがクローズアップされました。
一方京都市長選挙は、12年ぶりの新人同士の戦いとなり、すでに告示まで1週間を切りましたが、市民の関心は決して高いとは言えないように思われます。
私たちは少子高齢社会、地域主権モデルを2本柱に政策提言を行いました。立候補表明をしている4人のマニフェストも出揃っています。50年後、100年後を見据えた京都づくりを誰に託すのか、京都人ならではの選択が今求められています。
記者発表をしました。
事務局 長谷川です。
紅葉の季節も終わり、京都の街に静けさが戻ってきました。京都を訪れる観光客はまもなく5,000万人に達し、経済波及効果も1兆円を超えるなど、観光は京都の大切な産業です。
しかし、京都に住まう人にとって、春秋の観光シーズンの交通渋滞はなんともアタマの痛い話。観光地として有名な嵐山や東山で、マイカー規制などの交通実験が行われていますが、交通渋滞解消の決め手にはなっていません。
そんな中、今回私たちが提言した「観光地や都心部のロードプライシングによる交通規制」について、京都で実現できないかというご意見を賜りました。
このロードプライシングは、交通渋滞や大気汚染の著しい地域に入る自動車に課金をして渋滞を緩和、大気汚染を改善しようというものです。ロンドンやシンガポールではすでに実施されていますが、日本ではまだ行われていません。東京でも検討しましたが、導入を見送りました。
京都市の予算を見ると、人件費や扶助費などの義務的経費がし税収入を大きく上回り、厳しい財政状況にあります。そんな中、車で京都を訪れる観光客からお金を徴収することにより、交通量を抑制、環境にもやさしい都市を目指すことができれば、京都の最大の課題でもある観光シーズンの交通混雑解消に期待できるとともに、その収入分を環境対策にまわすことができるのではないでしょうか。
お寄せいただいた意見など
事務局です。
今回も、事務局にお寄せいただいたメールを紹介させていただきます。
■Mさん(大学生)
こんにちは。京都の大学に通う学生のMです。blogを読み、私も感じるところがあったので、メールさせていただきます。
私は、最近の大学の運営方針に疑問があります。私の通う大学では、とにかく学生数を上げるという方針です。私は詳しくしりませんが、学生数を上げると国から補助金がもらえるらしく、今は新しく学部をつることに汲々としています。授業の質などは考慮されていません。例をあげれば、1回生のときのミクロ経済学の授業は、一クラス300人以上で、試験はマークシートでした。また、カリキュラムが全体的にゆるく、数学に触れずに卒業できるようになっているために、中級ミクロ経済学の授業でも微分がわからないという学生がいました。よく理解している学生や能力の高い人は、授業に参加せず、自分で勉強するか、資格試験に力を注ぐようになっています。
私は、このような大学では、学びたい学生が学べず、大学にきた意味があまりないと思います。そこで私は、大学の授業にも習熟度別のクラスをもっと多く導入し、それぞれの学生のニーズに応えるべきだと思います。教師が一方的にしゃべるのではなく、学生側も参加できる授業を実現するなら、やはり20人程度が最適だと思います。今の大学の現状は、理想からは程遠いです。
■Kさん「さて、さて、あと1ヶ月」
さてさてっと、いうほどマジかに迫ってきました市長選挙ですが、
過去の選挙と違って、まったく選挙臭がしませんが、これは、なんの前触れなのでしょう??・
大阪府知事選のこともあるでしょうが、
京都はもっと革新的な結果を望んでいるため、ホントに静かにしているんでしょうか・・・それとも、選挙そのものに、ノーサンキューなのでしょうか・・・
クオリア研究会としては、いろんな政策提言や視聴者からの意見をもらっていますが、次の市長さんになる人に対して、イヤ、もっと具体的に聞きますが、市長になった人に、コレだけ提言したのだから「ああして欲しいとか、こうするべきちがう??・・とか」姑根性をだすのか、あるいは市長にしたい人に、これから「どんだけ???」応援するつもりなのか、
もうすこしハッキリする時期になってきたのではないでしょうか。
それとも、もっと違う、終着点があるのか・・
なんとなく、分かりにくい、最近のブログと思います。
・・・・・・・
Kさん、ありがとうございます。本日、記者発表させていただきました。記者発表の内容は、近々にこのwebでも掲載させていただきます。
うん。
※Mさんのコメントに対して
私は大阪人なので、京都の大学情勢はそれ程知っている訳ではありませんが、おおよそどこの大学でも似たような状況であるのは確かであると思います。
もはや、大学は昔の高校の位置づけで捉える必要があるのかもしれません。
高校までが義務教育であり、大学は義務教育の延長と捉えれば、これまで大学が担っていた学術指導は大学院に求める以外にしょうがないと言えるのが現実であると私は思います。
これが大学全入時代の弊害だと言ってしまっては元も子もないので、一つ良い面を考えてみましょう。
確かに、やや上級として設けられる講義に於いて、呆れるほど低度な言動を起こす生徒が居ることは悲しむべきことです。
しかし、少なくとも、例え意味がほとんど分かっていないにしろ、大学で習得できるレベルの経済の基礎教養を持つ人間が世に増えることは歓迎すべきことです。
そして20数年後には、その様な人々の子供が大学生として我々と同じ席で勉学に励むでしょう。その次世代の子供達が、理想とするレベルで大学での就学状況が整うように行動を起こすことが、おそらく私達に出来るもっとも効果的で、てっとり早いアクションではないかと私は思います。
※京都クオリア研究会に対して
京都は個々の集団の結束が非常に強い地域であると、私は認識しています。
おそらく、その小さなネットワークを開放的なものにするのも一つ、京都が京都である為に重要な要因ではないでしょうか。
歴史的に見ても、京都という街は難事に立ち向う時に、大きな結束をもってそれを克服しています。
近年、京都が街として一般化してしまったのも、都市化に拠るコミュニケーションの希薄化にあるのではないでしょうか。
希薄化している京都の今に於いて、例えば京都の小さなグループの一つが他に対し閉鎖的な対応をとっているように感じます。
その閉鎖の連鎖が、全体として京都の機能を低下させているのかもしれません。
私が次期京都市長に望むことは、Internet上のGoogleの様に、京都を強力に繋げるカラクリを作り上げ、機動させることです。
例えば、京都で華道に興味を持つ人々向けに、「大学での美術学の講義+他流派の家元で学べる体制+参考となりうる諸芸術施設のフリーパス」を一括して提供できるシステムを作るのも一興であると思います。
京都にしかないものを至極簡単に触れられる。こういう些細なシステムを行政が提供することは決して難しいこととは思わないのですが・・・