減点評価と加点評価

 評価には「減点評価」と「加点評価」があるのですが、実は、親も子どもをいつの間にか減点評価で見ているような気がします。社会全体も、人間を減点評価で見ているのではないでしょうか。

ところが加点評価は、プラス面で公平な評価をする以外にも、「褒める」「のせる」ことによって、その人間により活力を与える効果も大きいと思います。つまり、うまくのせて、「お母さんもあれだけ言ってくれた」「先生がこんなに褒めてくれた。よし!もっと頑張ろう」という気になってくれることが期待できるわけです。

だから加点というのは(その人が何かアクションを起こすということが前提ですが)、起こしたアクションが未来に向かって、その人の可能性をどれだけ引き出せるかと言うことも含んでくると思います。

小学校の通知票は「できる・できない・もう少し」。これは加点評価とは言えませんね。

しかし、加点評価というのは非常に難しい。加点をした人がそこからリスクを背負わなければいけません。だから、加点評価をするのが嫌がられる面があります。また、その人のことをよく知り、見ていないとできないことでもあります。

 

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このページは、joy&funが2008年6月28日 11:45に書いたブログ記事です。

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(株)堀場製作所 社是

  • (株)堀場製作所 社是

著書

  • 堀場雅夫

プロフィール

  • 堀場 雅夫
    大正13年12月1日生まれ

    【学 歴】
    1946年 京都帝国大学 理学部 物理学専攻卒業
    1961年 医学博士号取得

    【職 歴】
    1945年 堀場無線研究所創業
    1953年 株式会社堀場製作所設立 代表取締役社長に就任
    1978年 株式会社堀場製作所 代表取締役会長に就任
    1995年 株式会社堀場製作所 取締役会長に就任
    2005年  株式会社堀場製作所 最高顧問に就任 現在に至る

    【現 職】
    ■財団法人 京都高度技術研究所 最高顧問
    ■京都科学機器協会 理事長
    ■日本新事業支援機関協議会(JANBO) 会長
    ■京都ナノテク事業創成クラスター本部 本部長
    ■独立行政法人 科学技術振興機構 JSTイノベーションプラザ京都 総館長
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