二ヶ月ぶりの開催となりました第5回クオリアAGORA 2013、今回もおかげさまでとても有意義に開催することができました。これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。
今回のクオリアAGORAは福島原発事故から2年半を経過しましたが、収束の目途は立たず、汚染水問題が急浮上している最中、「危機深まる汚染水問題~対症療法と決別、解決策を考える」とテーマを変更し、事故発生後からその解析に取り組み、この夏には汚染水を止める方法を緊急提言された東北大学の圓山重直教授と、原発事故による河川や海洋の放射能汚染状況などを調査し、その実情に警鐘を鳴らしている京都大学の山敷庸亮准教授をスピーカーに迎えて開催いたしました。
圓山教授には、その検証や解析から詳細に分析された「現場にて起こった状況」を細かくお話しいただき、また緊急提言された汚染水の拡散を止める具体的方策をご説明いただきました。 とても納得のいく方法なのに、なぜこれが国にちゃんと取り上げられて議論なされないのか不思議です。
山敷准教授のお話しでは、具に調査された普通の報道等では知ることができない貴重なデータを基に、何が危険で何が危険でないのかから、国際社会における我が国の責任まで、日本人が知っておくべき事を...、また2020年にオリンピックを迎える国の国民としても考える機会をいただきました。
続いてのディスカッションではレギュラーディスカッサントに加え、室田武同志社大学大学院経済学研究科教授にもご参加いただきこの原発事故の本質と現状に対する解決策について議論されましたが、「水は漏れている、だから止める。」といった本来はプリミティブな問題であったはずでその為の方策も提案されているにも拘わらず、なかなか一筋縄ではいかない実情に、「どうすれば良いのか」「市民が正しい情報を発信する科学者を支援できる仕組みとは」をお題としてワールドカフェに持ち込み話し合ってみました。(詳しくは後日ホームページ上にて活動報告として掲載いたします。)
貴重なお話しをいただきました圓山教授、山敷准教授、またゲストディスカッサントとしてご参加いただきました室田教授にはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
2年目を迎え、クオリアAGORAは「2030年の未来を予想するのではなく創り出す」と言う明確な進路を見出して、前進していきたいと思います。これからも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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2013/09/26 (22:56:26)
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人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
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