第4回クオリアAGORA 2014、今回もおかげさまでとても有意…/お知らせ/更新情報の詳細


 

 


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第4回クオリアAGORA 2014、今回もおかげさまでとても有意義に開催することができました。これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。


 

今回のクオリアAGORAは会場を京大の楽友会館へと移し、京都大学共催のもとで「精神科在宅ケアから学ぶ統合医療」とタイトルを銘打ち、精神科医でACT-K主宰の高木俊介先生をお招きし、スピーチしていただきました。

先生のお話はまず我国の精神病床の数と平均在院日数のデータから始まり、他の欧米諸国と比べあまりにも多くの病床数と在院日数に驚かされました。この現実にこそ日本が抱える問題点が隠されていると先生はおっしゃいます。他の先進国のこの分野でのトレンドは患者の自立を促して社会との共存を図ることだそうです。しかし我国では、例えば家族にそのような者がいるとその事実を隠したり、病院から処方される薬で症状を抑え、ケアしきれないケースだと入院させ、それを治療とする。しかしこれは決して本来の治療ではなく症状に対する対応に過ぎないかもしれません。

これまでに先生が経験された様々なケースでは、私たちが理解できない言動や症状であっても、原因をつきつめれば至って単純なことで、誰かがそれを取り除けば症状が抑えられる事の方が多く、精神障碍者や知的障碍者、また認知症患者の多くは、ほんの少しの支援で自立でき、私たちが偏見や謂れのない恐れを取り除けば、患者一人一人が、もっと人間としての尊厳を持って人生を過ごせるはずだとお話し下さいました。

しかし実状では、そのケアや支援を行えるのは家族、または限られた医療従事者しかなく、今の制度やシステムでは現実的にはどうしようもない一面があることも事実です。そしてまた、人ごとではなく、もしかするとある日突然私たちが支援を受けなければならない立場になってしまうかもしれません。スピーチの中では、その課題に、多角的、継続的、また来院や入院治療ではない現場主義の支援体制を作るべく、先生が活動されている「ACT」につきましてもご紹介いただきました。

「考えてみると昔の日本ではそのような社会的な弱者を受け入れる仕組みがあったのではないか?」「核家族化が進み現代では存在が希薄になりつつあるが、それこそが地域コミュニティーに外ならないのではないか?」そう言う議論がディスカッションで交わされ、ワールドカフェでは食事を楽しみながら、どうすればそのコミュニティーをベースとして私たちが安心して暮らせる未来を作る仕組みができるのかを話し合いました。(詳細は後日ホームページ上にてご報告いたします。)

貴重なお話しをいただきました高木先生にはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
 
クオリアAGORAもいよいよ3年目を迎えました。 今年度のテーマは「京都から挑戦する“新”21世紀づくり」です。 先行きの見えない未来に、私達だからこそできる切り口で果敢に挑戦していければと思います。 これからも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。


≪第4回クオリアAGORA 2014 WEBフォーラム≫
https://sv219.xserver.jp/~gloseq/goodkyoto.com/bbs_manager/forums.php?s=26&state=forum_view
↑をクリックすると該当のクラウドフォーラムを閲覧、またフォーラムへ参加することができます。
※WEBフォーラムへはどなたでもご自由にご参加いただけます。

 

 

 

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2014/09/25 (23:39:58)

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クオリア京都とは?

人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
クオリア社会実現に向けての行動を、この京都から起こしていきませんか?

 

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京都から挑戦する“新”21世紀づくり/クオリアAGORA

 


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