第6回クオリアAGORA2014、今回もおかげさまでとても有意義に開催することができました。これも皆様方のご支援によるものと心から感謝いたしております。
今回は「おひとりさまの老後」等の著者であり、ジェンダー研究の第一人者でもある社会学者の上野千鶴子先生にお越しいただき、「当事者主権~自分のことは自分が決める~」と題して開催いたしました。
当事者主権... 耳慣れない言葉ですが、ここで言う主権とは自分の身体と精神に対する誰からも侵されない自己統治権、すなわち自己決定権をさし、この権利は誰にも譲れないし誰からも侵されないとする立場が「当事者主権」であり、人間の人格の尊厳にもとづいて上野さんと同名の本の著者、中西正司さんが提唱された新語だそうです。
本来この言葉は「自分のことは自分が決める」という最も基本的なことを奪われてきた社会的弱者である人々、それは女性かもしれません、または高齢者、障碍者、子供たちや患者さんなど... その「当事者たち」が、自分達の思いを声高らかに発言し、それがあるべき姿へと大きく社会を変革させる可能性を秘めた力であるという想いが込められた言葉です。 しかし目を反対側へ向けてみるとどうでしょう... 今の日本人は「自分のことは自分が決める」と言う所謂決意に欠けるように感じます。 殊に、こんなにも大切な事が山積みになっている現代なのに若者の政治や選挙への無関心~投票率の低下には憂いを憶えるという流れでディスカッションが進みました。
そして今回のワールドカフェは、上野先生のご提案をいただき「20代の若者を選挙に行かせるにはどうすればいい? またその結果どうなる?」と「女性や若者がもっと被選挙権を行使するにはどうすればいい?」の二つをテーマとして、20代から70代まで世代の垣根を飛び越えて熱く意見を交えました。(詳細は後日ホームページ上にてご報告いたします。)
鋭い切り口で貴重なお話しをいただきました上野先生、またゲストディスカッサントとしてお越しいただいた京都大学こころの未来研究センター准教授の内田由紀子先生にはこの場を借りまして厚くお礼申し上げさせて頂きます。 ありがとうございました。
クオリアAGORAもいよいよ3年目を迎えました。 今年度のテーマは「京都から挑戦する“新”21世紀づくり」です。 先行きの見えない未来に、私達だからこそできる切り口で果敢に挑戦していければと思います。 これからも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
≪第6回クオリアAGORA 2014 WEBフォーラム≫
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※WEBフォーラムへはどなたでもご自由にご参加いただけます。
2014/11/27 (23:07:12)
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クオリア京都とは?
人間ひとりひとりの深く高質な感性(クオリア)に価値を置く社会、これは各人の異なる感性や創造性が光の波のように交錯する社会ともいえます。
京都からその実現を図ろうと、各種提言や調査、シンポジウムなどを開催した京都クオリア研究所ですが、2018年に解散したため、㈱ケイアソシエイツがその精神を受け継いで各種事業に取り組んでいくこととなりました。
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